口腔外科Oral Surgery
親知らずが生えてきたな…と
思ったら、まずは相談
親知らずは、永久歯が生えそろった後に、お口の一番奥に生えてくる歯のこと。
現代人の小さな顎では、まっすぐ生えてくることが少なく、横を向いて生えてきたり斜めに生えてきたり、歯ぐきに埋まったままだったりします。
その理由は、親知らずが正常に生えるスペースが不足しているため。よく噛まなくても食べられるものが増えたことで、顎の成長が不十分になってしまっているのです。
よく「親知らずは抜いたほうがいいのですか?」と聞かれます。
確かに、正常に生えていない親知らずは炎症を引き起こして痛みを招いたり(智歯周囲炎)、隣の歯を押して歯列を乱したり、親知らず周辺の汚れを除去しにくくし虫歯や歯周病を招きやすくしたりするなど、トラブルの原因となることが少なくないため抜歯する必要が出てきます。
しかし、稀に正常に生えてくる親知らずもあり、その場合必ずしも抜く必要はないのです。
当クリニックでは、抜歯が必要かどうか適切な診断を行ってから抜歯を行います。
また、診療にあたるドクターは口腔外科出身なので、難症例である埋伏などの場合も、良好な結果が得られております。安心しておまかせください。
なお、万が一当院で対応できない場合には、提携の大学病院に責任を持ってご紹介しています。
親知らず Q & A
- Q.親知らずを抜く際に痛みはありますか?
- A.抜歯前に局所麻酔をいたしますので、抜歯中に痛みはありません。ただし、押される感覚などはあります。
- Q.抜歯後は痛みますか?また腫れますか?
- A.個人差がありますが、麻酔が切れたら痛むことがあります。痛み止めを処方しますので、なるべく早めにお飲みください。
また、腫れに関してですが、こちらも個人差はあるものの、腫れることがあります。
- Q.痛みや腫れはどのくらいで引きますか?
- A.一般的に、上顎の親知らずを抜いたときと下顎の親知らずを抜いたときと違いがあります。
上顎の親知らずを抜いたときは、痛みは2~3日もすれば治まる程度です。また、腫れも2日程度で治まります。
下顎の親知らずを抜いたときは、痛みや腫れが1週間程度続くこともあるようです。
なお、すべてにおいて個人差がありますので、痛みや腫れが全然治まらないといった方は、お気軽にご相談ください。
- Q.抜歯後のトラブルにはどんなものがありますか?
- A.もっとも多いトラブルに「歯槽痛(ドライソケット)」があります。抜歯後、痛みや腫れなどの症状が軽くなったにもかかわらず、数日後にまた痛み出すといった症状が起きます。
通常抜歯した穴は「血餅」と呼ばれる血の固まりで満たされ、それが肉になり穴が塞がっていくのですが、何らかの原因で血餅が取れてしまい、骨がむき出しになることで痛みが出てしまうのです。
ドライソケットを引き起こしてしまった場合には、傷口に軟膏のガーゼなどを詰めてフタをし、抗生物質、消炎鎮痛剤などを投与して傷の治りを待ちます。
- Q.抜いた後に気をつけることはありますか?
- A.抜歯後の注意点は以下のとおりです。
- 激しい運動や長時間の入浴、飲酒などは出血や痛みの原因になりますので控えましょう
- 処方するお薬は、指示通りに服用しましょう
- 抜歯後2~3時間は麻酔が効いていますので、食事は麻酔後にしましょう